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Excelで小計行を一括でハイライトする方法は?

Author: Xiaoyang Last Modified: 2025-08-26

Excelで大規模なデータセットを扱う際、 データの要点を把握しやすくするために小計(サブトータル)を挿入して集計・分析することが一般的です。通常、Excelでは小計行が太字で表示されますが、広範囲なテーブルの場合はこれだけでは目立たないことがあります。小計行を色付けなどで視覚的に強調することで、重要なデータポイントがひと目で分かりやすくなり、確認やプレゼンテーション、レポート作成の効率が大きく向上します。以下では、すべての小計行を一度にハイライトできる実用的な方法をいくつかご紹介します。

Go To Special機能を使って小計行をすべてハイライトする
条件付き書式を使って小計行をハイライトする
VBAコードで小計行をハイライトする
Kutools for Excelで小計行を簡単に選択&ハイライトする
Excelフィルターで小計行をハイライトする


Go To Special機能で小計行をハイライトする

Excelで小計を作成すると、下図のようにワークシートの左側にアウトライン記号(O)が表示されます。これを使えば、詳細データを折りたたんだり展開したりでき、必要に応じて集計行のみを表示しながらデータの管理や分析がしやすくなります。

A screenshot showing subtotal rows in Excel with the outline symbols visible

小計行だけをすばやくハイライトするには、アウトラインレベルとExcelのGo To Special機能を活用できます。これは、小計が自動挿入されていて、要約行を強調表示し中間の詳細データ行は無視したいときに効果的です。手順は以下のとおりです。

1. ワークシートの左側にあるアウトラインレベル2をクリックします。これによりデータが折りたたまれ、小計行や総計行のみが表示されます。重要な要点だけを一時的に際立たせたいときに便利です。

A screenshot of Excel showing only subtotal rows after selecting level2 in the outline

2. 表示されている小計行の行番号をドラッグして選択します。次に、「ホーム」「検索と選択」「Go To Special」を開きます。Go To Special機能は、見えているセル(非表示以外)などを素早く選択できるため、アウトラインを折りたたんだ状態で作業する際に役立ちます。

A screenshot of the Go To Special option in Excel for selecting visible subtotal rows

3. Go To Specialダイアログで「表示されているセルのみ」を選択します。これで、現在見えている小計行のみ(非表示の詳細行は除外)が選択されます。

A screenshot of the Go To Special dialog

4. OKボタンをクリックして確定します。これで小計行だけが選択された状態になるので、隠し行に触れずにまとめて書式設定できます。

A screenshot showing only the subtotal rows selected in Excel

5. 小計行がすべて選択されたら、書式設定を行います。「ホーム」→「塗りつぶし色」を開き、お好みのハイライト色を選択しましょう。これで、再度ワークシートを展開しても小計行が周囲のデータの中で目立つようになります。

A screenshot of Excel with the Fill Color option used to highlight subtotal rows

6. ワークシートを元の表示に戻したい場合は、左側のアウトラインレベル3をクリックします。これで非表示の詳細行が再び表示されますが、小計行は引き続きハイライトされているので、データ全体から簡単に識別できます。

A screenshot showing subtotal rows highlighted after expanding the outline in Excel

ヒントと注意事項:
  • この方法は、すでにExcelのサブトータル機能で小計が設定されており、小計が常に同じアウトラインレベルで表示される場合に最適です。
  • 小計を手動で挿入している場合や、Excelのアウトラインが認識しない要約行がある場合は、すべての該当行が選択されない可能性があります。
  • すべてのデータ(詳細も含む)が表示されている状態で書式設定を行うと、意図しない行まで色付けしてしまうので注意してください。
  • アウトラインボタンが表示されていない場合は、Excelの組み込み「サブトータル」機能で集計しているか確認してください(手動計算では表示されません)。

条件付き書式で小計行をハイライトする

条件付き書式は、テキスト内容や他のロジックに基づき、小計行を柔軟かつ即時にハイライトできます。たとえば、「Total」のようなキーワードで小計がマークされている場合に最適です。データの追加・削除が頻繁な場合にも、自動で書式が反映されるので便利です。

1. データテーブル全体、またはすべての小計行を確実にカバーしたい場合はワークシート全体を選択します(大規模なデータの場合ワークシート全体を選ぶと動作が遅くなることがあります)。

2. 「ホーム」→「条件付き書式」→「新しいルール」をクリックします。書式ルールのエディターが表示され、複雑なハイライト条件も指定できます。

A screenshot showing the Conditional Formatting option in Excel

3次に、 新しい書式ルール ダイアログで、 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。フィールドに次の数式を入力します:=ISNUMBER(FIND("Total",$A1))
(注:「 A1 」は小計行のラベルがある列の最初のセル参照に置き換えてください。例えばC列に小計がある場合は、 C1 にしてください。)

この数式は、指定した列の各セルに「Total」が含まれているかを判定し、「Subtotal」や「Grand Total」も検出します。

A screenshot of the New Formatting Rule dialog

4. 「書式」をクリックし、「塗りつぶし」タブから好みの色を選びます。他にも太字やフォント色、罫線を加えて強調表示が可能です。

A screenshot of the Format Cells dialog

5. 「OK」をクリックして「セルの書式設定」ウィンドウを閉じ、さらにOKでもう一度確定します。これで条件に合致した小計行が即座にハイライトされます。

A screenshot showing highlighted subtotal rows using Conditional Formatting

注意事項とヒント:
  • この方法は、すべての小計行に「Total」など共通のキーワードが含まれている場合に最適です。
  • 小計ラベルの表現が異なる場合は、数式内のキーワードを適宜書き換えてください。
  • 合計のラベルが一定でなければ、一部の小計行が見逃されることがあります。事前にラベルを統一しておくと確実です。
  • 数式内の「Total」を「Grand Total」や「Subtotal」など任意のテキストに変更して、目的の行のみをハイライトすることもできます。

VBAコードで小計行をハイライトする

VBA(Visual Basic for Applications)は、小計行のハイライト処理を自動化できる便利な方法です。とくに大規模・複雑なシートや、小計パターンが一定でない場合に有効です。複数のシートで繰り返し使いたいときや、色付けなど細かく指定したい場合にも最適です。

1. ALT + F11キーを押し、Microsoft Visual Basic for Applicationsウィンドウを開きます。

2. 「挿入」→「モジュール」を選択し、下記のコードをモジュールウィンドウに貼り付けます。

VBAコード:Excelで全小計行をハイライトする

Sub FormatTotalRows()
'Update 20140318
Dim Rng As Range
Dim WorkRng As Range
On Error Resume Next
xTitleId = "KutoolsforExcel"
Set WorkRng = Application.Selection
Set WorkRng = Application.InputBox("Range", xTitleId, WorkRng.Address, Type:=8)
For Each Rng In WorkRng
    If Right(Rng.Value, 5) = "Total" Then
        Rng.EntireRow.Interior.ColorIndex = 6
    End If
    If Right(Rng.Value, 11) = "Grand Total" Then
        Rng.EntireRow.Interior.ColorIndex = 8
    End If
Next
End Sub

3. F5キーを押してコードを実行します。ダイアログが表示され、処理対象のデータ範囲を選択するよう求められます。これにより他の不必要な範囲を誤って変更することを防げます。

A screenshot showing the VBA code range selection prompt

4. 範囲を選択しOKをクリックすると、マクロが自動で小計行を黄色、総計行を青でハイライトします。

ヒントと調整方法
  • 小計や総計行の色を変更したいときは、コード内のColorIndex値を書き換えます。詳細はExcelのカラーパレット(色コード一覧表)をご参照ください。
  • エラーが発生した場合は、選択範囲が小計を含んでいるか確認してください。
  • 予期しない結果が出た場合に戻せるよう、VBAコードの実行前に必ずワークブックを保存しておきましょう。

Kutools for Excelで小計行をハイライトする

データの小計行を頻繁に特定したい場合や、より直感的なインターフェースで素早く処理したい場合は、Kutools for Excelの「特定のセルを選択する」機能が便利です。指定したキーワード(例:「Total」)を含む行だけを数クリックで簡単に選択&ハイライトできるので、数式もコードも苦手な方には特におすすめです。

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1. 小計や総計行に「total」という言葉が含まれる列を選択します。Kutools選択特定のセルを選択する をクリックします。

A screenshot of Kutools for Excel’s Select Specific Cells option

2. 「特定のセルを選択する」ダイアログで:

  • 選択タイプのセクションから「行全体」を選びます。
  • 指定タイプエリアで「含む」をプルダウンから選び、テキストボックスにTotalと入力します。
  • OKをクリックして確定します。

A screenshot of the Select Specific Cells dialog

3. 該当する小計行がすべて一括で選択されます。「ホーム」タブから「塗りつぶし色」(フォントグループ)をクリックし、好みのハイライトカラーを指定してください。

A screenshot showing subtotal rows highlighted after filling colors

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この方法は分かりやすく効率的なので、Excel初心者から経験者まで幅広く活用できます。小計や総計ラベルの表記が統一されていると特に便利です。

メリットと注意点:
  • Excelの数式やVBAに不慣れな方でも最も簡単に使えます。
  • とても素早く処理できるので、複数シートの管理や繰り返し作業にも便利です。
  • Kutools for Excelがインストールされている必要があります(30日間の無料試用が利用可能です)。

Excelフィルターで小計行をハイライトする

もうひとつの実用的な方法として、Excelの組み込み「フィルター」機能を使えば、小計行を素早く抽出しハイライトできます。小計行に「Total」や「Subtotal」などの共通キーワードが含まれている、かつシンプルで数式不要の手順を求める場合に最適です。

1.まず、小計行を明確にラベル付けした列(例:「Total」「Subtotal」など)がデータに含まれていることを確認してください。データを選択し、「データ」→「フィルター」でプルダウン矢印を有効にします。

2. 小計や総計ラベルが表示されている列のフィルター矢印をクリックします。フィルターメニューで「すべて選択」のチェックを外し、「Total」や「Subtotal」が含まれる値だけにチェックを入れます(検索ボックスに「Total」と入力して簡単に抽出できます)。

3.これで小計および総計行だけが表示されます。これらの行を選択し、「ホーム」→「塗りつぶし色」でハイライトしたい色を適用します。最後にフィルターを解除すると、全データに戻りますが、ハイライトは維持されています。

メリット・注意事項:
  • 数式やアドインが不要なので、Excelの基本機能だけで誰でも簡単に使えます。
  • マニュアルで挿入した小計行でも、ラベルが統一されていればうまく機能します。
  • 小計ラベルがバラバラの場合は、一部の行が選択されないことがあります。正確性のため事前のラベル統一を心がけましょう。

デモ:Kutools for Excelで小計行を簡単に選択&ハイライト

 
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