Excelでアスタリスクやその他の特殊文字を含むデータをフィルターするには?
Excelでは、アスタリスク(*)やクエスチョンマーク(?)は検索やフィルター機能でワイルドカードとして使われます。そのため、セル内に実際のアスタリスクやその他の特殊文字が含まれているデータをフィルターしたい場合、Excelはこれらをパターンとして認識するため、通常の方法ではうまくいかず、少し工夫が必要です。アスタリスクやシンボルを文字そのものとしてフィルターするには、特別な対処をする必要があります。本ガイドでは、Excelで実際のアスタリスクや特殊文字を含むデータをフィルターする実用的な方法と、それぞれの適用シーン、ヒントやパラメータの注意点、トラブルシューティングについて詳しく解説します。
フィルター機能でアスタリスクやその他の記号を使ったデータ抽出
フィルター機能でアスタリスクやその他の記号を使ったデータ抽出
例えば、下記のスクリーンショットのようなデータ範囲があり、TelePhone列からアスタリスク「*」が実際に含まれている電話番号を抽出したいとします。Excelでは「*」が任意の文字列に一致するワイルドカードとして認識されるため、実際のアスタリスクや記号でフィルターする場合は方法が異なります。以下の手順で目的の処理が可能です。その他の特殊文字に対しても、同様に手順の調整ができます。
1. データ範囲をハイライトしたら、「Data」タブに移動し、「Filter」ボタンをクリックします。すると、各ヘッダー列にフィルターの矢印が追加されます。スクリーンショット参照:
2. 次に、フィルターをかけたい列(この場合はTelePhone)のドロップダウン矢印をクリックし、データの種類に応じて「Number Filters」または「Text Filters」を選択し、「Custom Filter」を選びます。カスタムダイアログが開きます。スクリーンショット参照:
3. Custom AutoFilterウィンドウで、ドロップダウンメニューから「contains」を選択します。アスタリスクを文字としてフィルターする場合は、検索条件欄に「~*」(アスタリスクの前にチルダ)を入力してください。Excelでは「~」が続く文字をワイルドカードではなく文字そのものとして扱う指定になります。スクリーンショット参照:
4. 「OK」をクリックすると、選択した列に実際のアスタリスク文字が含まれている行だけが表示されます。他の文字が一致する訳ではありません。結果例:
他の特殊文字、例えば「?」のように(Excelでは「任意の1文字」として使われます)、実際のクエスチョンマークでフィルターしたい場合も同様に、フィルター欄に「~?」と入力してください。再度、「~」がExcelにその文字をワイルドカードでなく文字として認識させます。
注意事項&ヒント:
– 検索時にワイルドカードの前には必ず「~」をエスケープ文字として付けて、目的の文字そのものを検索してください。
– Custom AutoFilter の方法は、小さめのリストや一時的なフィルター作業に向いています。
– 列に数字と文字が混在している場合は、エラー防止のため「Text Filters」に切り替えてください。
– Excelでのワイルドカードによるフィルターは大文字・小文字を区別せず、地域設定によって特殊文字の一致方法が異なる場合があります。
よくある問題:
– 結果が表示されない場合、本当にその文字が含まれているか、または別の数式の一部として使われていないか確認しましょう。
– 古いバージョンのExcelでは、フィルターメニューの表現が異なる場合がありますが、基本の仕組みは同じです。
適用シーン&分析:
– この方法は、すばやくインタラクティブに絞り込みたい場合や、小規模データセットにとても有効です。
– 動的ではありません:新しいデータが追加・削除された場合は、フィルターを再適用する必要があります。
Super Filterで特殊記号によるデータ抽出
Kutools for Excel を利用している場合、拡張機能「Super Filter」により、アスタリスクなど実際の文字や各種特殊記号を柔軟に抽出できます。
Kutools for Excel を無料でインストールし 、以下の手順で「Super Filter」機能をお試しいただけます。Excel標準のフィルターダイアログでは対応できない複雑な条件設定も可能になるため、大規模データにも有効です。
Kutools for Excel をインストール後、次の手順に進んでください:
1. Kutools Plus > Super Filter をクリックします。スクリーンショット参照:
2. 表示されたSuper Filterペインで、 をクリックし、データ範囲を選択します。 「Specified」 のチェックボックスにチェックを入れると選択範囲が固定されます。スクリーンショット参照:
Tip: ペインの枠をドラッグして位置やサイズを調整し、表示を見やすくすることができます。
3. 次に、最初の条件グループの下線部分をクリックすると、基準選択ボックスが表示されます。スクリーンショット参照:
4. ドロップダウンリストでフィルターしたい列を選び、次のドロップダウンで「Text」、次に「Contains」を選択します(他の基準でも可)。最後のテキストボックスには本物のアスタリスクを示すため「~*」と入力します。「OK」をクリックして設定を保存します。スクリーンショット参照:
5. Super Filterペイン下部の「Filter」をクリックすると、選択した列で実際のアスタリスク文字を含む行だけが瞬時に抽出されます。
その他の特殊記号(クエスチョンマーク「?」など)を抽出したい場合も、「Contains」後のテキストボックスに「~?」と入力してください。スクリーンショット参照:
Super Filter機能では、次のような処理も可能です:
注意事項&ヒント:
– Super Filterは、大量データや複数条件(AND/OR論理式など)で詳細な抽出が必要な場面に特におすすめです。
– 「~」を特殊文字の前に付けることで、Super FilterでもExcel標準フィルター同様に文字そのもので抽出できます。
– ワークブックにフィルターや書式設定が多数ある場合は、必ずフィルターペインで選択内容を再確認しましょう。
よくある問題:
– Super Filterで選択したデータ範囲が、意図した参照表(テーブル)と一致しているか必ず確認してください。
– フィルターの結果が期待通りでない場合は、設定条件や文字の存在をデータで確認しましょう。
適用シーン&分析:
– Super Filterは、大量データの一括抽出やフィルター条件の頻繁な切り替え、複雑な条件構成時に効率的です。
– とくに、Excelで複雑なデータ分析や業務・経理作業を行うビジネスユーザーにおすすめです。
Excel数式:補助列を活用してアスタリスクや特殊記号を抽出する方法
Excelの標準フィルターだけでは十分でない場合や、動的で自動更新される手法を求める際は、数式を使った補助列作成が非常に有効です。大規模データや継続的な入力作業でも、ISNUMBER
およびSEARCH
関数を利用してアスタリスクや他の特殊記号を含む行を自動的にフラグ付けし、その結果からデータを絞り込み・並べ替えできます。
この方法のメリットは、新しい行が追加されても自動的に判定されること。また、別の部分一致や特殊文字にも柔軟に対応できます。
例:データがA2:A10の範囲にあり、各セルにアスタリスク「*」が含まれているかチェックしたい場合。
1. 補助列の最初のセル(例:B2)に、下記の数式を入力します。
=ISNUMBER(SEARCH("~*", B2))
この数式は TRUE と判定された場合、列Aのセルにアスタリスクが含まれています。 FALSE の場合は含まれていません。
注意: この SEARCH
関数内では、この文脈に限りアスタリスクはワイルドカードとして扱われず、文字列として検索されます。
2. Enterキーで数式を適用したら、B2セルの右下をドラッグするかダブルクリックして、データ範囲まで補助列をコピーしてください。
3・ExcelのFilter機能を利用:
- テーブル全体と補助列も選択します。
- 「 Data > Filter 」でフィルターの矢印を追加します。
- 補助列のドロップダウンをクリックし、 TRUE だけチェックしてアスタリスクを含む行のみ表示します。
他の特殊記号でフィルターしたい場合:「*」
の部分を必要な記号(例:「?」
)に置き換えてください。
=ISNUMBER(SEARCH("~?",A2))
ヒントと注意点:
- データが大文字・小文字を区別する必要がある場合は
SEARCH
ではなくFIND
関数を使いましょう。SEARCH
は大文字・小文字を区別しません。 - もし空欄が混在する場合は、この数式を
IFERROR
でラップすればエラーを避けられます:=IFERROR(ISNUMBER(SEARCH("~*",A2)),FALSE)
- この方法は、頻繁にデータが更新される環境や複数・変更される特殊記号による検索にも最適です。
メリット・デメリット:
+ データ追加にも自動対応する動的方式です。
+ 条件付き書式やCOUNTIF、詳細分析との組み合わせも可能です。
– 別途補助列を増やす必要があります。
– 単純な一時的抽出にはやや不便な場合があります。
一般的なトラブルシューティングやまとめヒント:
– 特殊文字がワイルドカードとして使われているか、単なる文字列なのか毎回確認しましょう。
–文字が見つからない場合は、 LEN または SEARCH で存在確認してください。
– 数式利用時は IFERROR 関数で空欄や書式エラー時の #VALUE! を防げます。
どの方法も活用することで、アスタリスクやクエスチョンマーク、その他の特殊記号を確実に抽出でき、通常のワイルドカード機能が邪魔な場合でも詳細な検索やカスタム分析に対応できます。用途やワークフローに合わせ、1回だけの抽出、継続的なリスト、あるいは自動一括処理など、最適な方法を選択してください。
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