Excelで異なるユーザーごとに個別のワークシートを保護するためのパスワードを設定するにはどうすればよいですか？

Author Xiaoyang Last modified 2025-08-26

Excelでは、異なるワークシートに異なるパスワードを設定できます。つまり、あるユーザーは1つのパスワードを使用して1つのワークシートを変更でき、別のユーザーは別のパスワードを使用して別のワークシートを変更できます。しかし、時には各ユーザーが自分のシートだけを表示しアクセスできるようにしたい場合があります。これはExcelで解決可能でしょうか？

各ワークシートを個別に保護し、ユーザーによるワークシートへのアクセスを制限するには、以下のVBAコードを適用してください：

1. 新しいワークブックを開き、「メイン」という名前の新しいシートを作成します。スクリーンショットをご覧ください：

A screenshot of the Main sheet in Excel where the first worksheet is created

2. 次に、「Alt」＋「F11」キーを押して「Microsoft Visual Basic for Applications」ウィンドウを開き、左側の「プロジェクト-VBAProject」ペインから「ThisWorkbook」をダブルクリックして空のコードモジュールを開きます。その後、次のVBAコードをコードウィンドウにコピーして貼り付けます。スクリーンショットをご覧ください：

VBAコード：ユーザーごとに個別のシートを保護するためのパスワードを設定

Option Explicit
Dim gUserName As String
Dim gUserPass As String
Private Sub Workbook_Open()
'Updateby ExtendOffice
Dim xWShs As Sheets
Dim xWSh As Worksheet
Dim xUserName As String
Dim xPass As String
Dim xBolH As Boolean
GTINPUT:
xUserName = InputBox("Enter the user name")
If TypeName(xUserName) = "String" Then
    If xUserName = "" Then
        Exit Sub
    End If
End If
xUserName = LCase(xUserName)
xPass = InputBox("User name:" & xUserName & Chr(13) & Chr(10) & "Enter the password:")
If TypeName(xPass) = "String" Then
    If xPass = "" Then
    MsgBox "The password is incorrect, please enter the user name and password again."
    GoTo GTINPUT
    End If
Else
    MsgBox "The password is incorrect, please enter the user name and password again."
    GoTo GTINPUT
End If
Set xWShs = Worksheets
xBolH = False
For Each xWSh In Worksheets
    If xWSh.Name = xUserName Then
    xBolH = True
    Exit For
    End If
Next
If xBolH Then
Set xWSh = xWShs(xUserName)
On Error GoTo GTINPUT2
xWSh.Unprotect (xPass)
xWSh.Visible = True
xWSh.Activate
Else
Set xWSh = xWShs.Add
xWSh.Name = xUserName
xWSh.Activate
End If
gUserName = xUserName
gUserPass = xPass
Exit Sub
GTINPUT2:
    MsgBox "The password is incorrect, please enter the user name and password again."
    GoTo GTINPUT
End Sub
Private Sub Workbook_BeforeClose(Cancel As Boolean)
Dim xWSh As Worksheet
On Error Resume Next
Set xWSh = Worksheets(gUserName)
xWSh.Protect Password:=gUserPass, DrawingObjects:=False, Contents:=True, Scenarios:= _
False, AllowFormattingCells:=True, AllowFormattingColumns:=True, _
AllowFormattingRows:=True, AllowInsertingColumns:=True, AllowInsertingRows _
:=True, AllowInsertingHyperlinks:=True, AllowDeletingColumns:=True, _
AllowDeletingRows:=True, AllowSorting:=True, AllowFiltering:=True, _
AllowUsingPivotTables:=True
For Each xWSh In Worksheets
    If xWSh.Name <> "Main" Then
        xWSh.Visible = xlSheetVeryHidden
    End If
Next xWSh
ActiveWorkbook.Save
End Sub

A screenshot of the Visual Basic for Applications window with the VBA code to set passwords for individual sheets

3. そして、「Private Sub Workbook_Open()」スクリプトの末尾にカーソルを置き、「F5」キーを押してこのコードを実行します。すると、ポップアップされたプロンプトボックスに、そのユーザー用に作成したいユーザー名を入力します。スクリーンショットをご覧ください：

A screenshot of the prompt box asking for a user name to create a new sheet in Excel

4. 次に、「OK」ボタンをクリックし、次のプロンプトボックスに、このシートを保護するためのパスワードを入力します。スクリーンショットをご覧ください：

A screenshot of the prompt box asking for a password to protect the newly created sheet in Excel

5. 「OK」ボタンを続けてクリックすると、ユーザー名で名付けられた新しいシートがすぐに作成され、必要に応じてそのユーザーのデータを作成できます。スクリーンショットをご覧ください：

A screenshot of the newly created sheet named after the user in Excel

6. 上記のステップ3からステップ5を繰り返して、使用したい他のシートを1つずつ作成します。

7. シートの作成後、「ファイル」＞「名前を付けて保存」をクリックして現在のワークブックを保存します。「名前を付けて保存」ダイアログボックスで、ファイル名を指定し、「保存形式を指定」ドロップダウンリストから「Excelマクロ有効ブック（*.xlsm）」形式を選択します。スクリーンショットをご覧ください：

A screenshot of the Save As dialog box in Excel, showing the Save as type dropdown list for Excel Macro-Enabled Workbook (*.xlsm)

8. 保存ボタンをクリックしてこのファイルを保存します。

9. その後、ワークブックを閉じて再度開き、数式バーの上部にある「コンテンツの有効化」をクリックしてコードを有効にします。

A screenshot of the Enable Content button in Excel to activate the VBA code

10. これで、特定のユーザーが特定のシートを開くためにユーザー名とパスワードを入力するよう促すプロンプトボックスがポップアップされます。

11. 最後に、このワークブックを他のユーザーに送信する際、ユーザー名とパスワードをそのユーザーに送る必要があります。彼らは自分のシートのみを開いて編集でき、他のワークシートを見る権限はありません。

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