Excel ABS関数

説明

ABS関数は、数値の絶対値を返します。この関数を使用すると、負の数は正の数に変換されますが、正の数やゼロは影響を受けません。

構文と引数

数式構文

引数

戻り値

ABS関数は、指定された数値の絶対値を返します。

使用方法と例

このセクションでは、ExcelでのABS関数の実用的な応用例をいくつか紹介します。

例1：数値の絶対値を取得する（負の数を正の数に変換）

数式

=ABS(A2)

説明: A2の数値を絶対値（正の値）に変換します。

この数式を適用したいセルまでフィルハンドルをドラッグできます。

例2：Excelで絶対値の合計/平均を取得する

範囲内の数値の絶対合計を取得します。

配列数式の構文：

=SUM(ABS(範囲))

正しい計算結果を得るには、Shift + Ctrl + Enterキーを同時に押します。

A2:A7の数値の絶対合計を取得する例として、次の数式を入力します。

=SUM(ABS(A2:A7))

そして、 Shift + Ctrl + Enter キーを同時に押して正しい結果を得ます。

ヒント：

1. この数式 =SUMPRODUCT(ABS(A2:A7)) を使用し、Enterキーを押して絶対合計を得ることもできます。

2. 範囲内の数値の絶対平均値を得たい場合は、次の配列数式を使用します。
=AVERAGE(ABS(範囲)),
そして、 Shift + Ctrl + Enter キーを同時に押します。

例3：Excelで数値/日付間の絶対差を取得する

数式構文

=ABS(数値1-数値2)

引数

数値1, 数値2: 必須。絶対差を取得したい2つの数値です。

以下のスクリーンショットを例に説明します。

A2とB2の絶対差を計算するには、次の数式を使用します。

=ABS(A2-B2)

ヒント：2つの時刻間の絶対差を計算したい場合は、=ABS(数値1-数値2) を使用し、結果を時刻形式に設定します。

サンプルファイル