Excel FORMULATEXT 関数

説明

構文と引数

使用方法と例

• 例1: 基本的な使い方 - セルの数式を表示
• 例2: 数式の長さをカウント
• 例3: 別のセルの数式を表示
• 例4: 数式またはメッセージを表示

説明

FORMULATEXT 関数は、指定された参照から数式をテキスト文字列として表示または返すために使用されます。

構文と引数

数式の構文

引数

戻り値

FORMULATEXT 関数は、数式をテキスト文字列として返します。

エラーについて

結果が #N/A エラー値になる場合:
1) 参照セルに数式が含まれていない場合;
2) 参照セル内の数式が 8192 文字より長い場合;
3) ワークシートが数式の表示を保護している場合;
4) 数式を含む外部ブックが閉じられている場合。

結果は #VALUE! エラー値の場合:
1) 無効な文字が関数に入力されている場合。

使用方法と例

ここでは、いくつかの簡単な例を使って、Excel で FORMULATEXT 関数を使用する方法を説明します。

例1: 基本的な使い方 - セルの数式を表示

数式

=FORMULATEXT(A2)

A1 には =TODAY() の数式が含まれており、今日の日付を返します。

B2 には =FORMULATEXT(A2) の数式が含まれており、A2 の数式バーに表示されるテキスト文字列を返します。

結果: A2 に適用された数式をテキスト文字列として表示します。

例2: 数式の長さをカウント

数式

=LEN((FORMULATEXT(A3)))

説明:

LEN: セル内の文字数をカウントします。

LEN((FORMULATEXT(参照))): 参照から数式の文字数をカウントします。

結果: A3 の数式の長さをカウントします。

例3: 別のセルの数式を表示

数式

=FORMULATEXT(INDIRECT(B5))

説明:

INDIRECT(B5): B5 の値を表示します。私の例では、セル B5 には値「B2」が含まれています。

次に、

FORMULATEXT(INDIRECT(B5)) は FORMULATEXT(B2) と同じです。

結果: B2 に適用された数式を表示します。

例4: 数式またはメッセージを表示

参照に数式が含まれていない場合、 FORMULATEXT 関数は、以下のスクリーンショットに示すように #N/A エラー値を返します。エラー値の表示を回避するために、 ISFORMULA 関数と FORMULATEXT 関数を組み合わせて、参照に基づいて数式またはメッセージを表示できます。

数式

=IF(ISFORMULA(A2),FORMULATEXT(A2),"数式ではありません")

説明

セル A2 に数式が含まれている場合、 FORMULATEXT 関数を実行します。そうでない場合は、「数式ではありません」というテキスト文字列を表示します。

注: この FORMULATEXT 関数は、Excel 2013 以降で追加されました。

サンプルファイル