Excel INDIRECT関数

Microsoft ExcelのINDIRECT関数は、テキスト文字列を有効な参照に変換します。

構文

=INDIRECT (ref_text, [a1])

引数

戻り値

INDIRECT関数は、テキスト文字列で指定された有効な参照を返します。

関数に関する注意：

次の場合は、INDIRECT関数は#REF!エラー値を返します：

• ref_textが開いていない別のワークブックを参照している場合；
• ref_textが行の制限である1,048,576を超える範囲や、列の制限である16,384(XED)を超える範囲を参照している場合。

例

以下の例では、ExcelでのINDIRECT関数の一般的な使用方法を説明します。

例1：INDIRECTによるセル参照

下のスクリーンショットに示すように、INDIRECT関数 =INDIRECT(B2) はB2のテキスト文字列を有効なセル参照に変換し、このセル参照（D2）の値を最終結果として返します。

注意：

• ref_textが二重引用符で囲まれている場合（例：=INDIRECT("B2")）、直接B2の値を取得します。
• また、下のスクリーンショットに示すように、INDIRECT関数内でテキスト文字列とセル参照を組み合わせることもできます。

ここでは、INDIRECT関数はref_text（たとえばD）とB2の値（たとえば2）を連結して有効なセル参照D2を作成し、D2の値を結果として返します。

例2：名前付き範囲を使用したINDIRECT

INDIRECT関数は、名前付き範囲にも直接参照できます。下のスクリーンショットに示すように、いくつかの名前付き範囲を含むテーブルがあり、SUM関数とINDIRECT関数を組み合わせて特定の名前付き範囲（たとえばMon）の値を合計したい場合は、次のように操作します。

1. 範囲の名前をセルに入力します。ここでは、MonをセルC12に入力します。空白のセルを選択し、以下の数式をコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
=SUM(INDIRECT(C12))

これで、指定された名前付き範囲（Mon）のすべての値が合計されました。

その他の例

Excelで複数の列から一意の値を抽出するにはどうすればよいですか？